服が色あせする原因は?洗濯・干し方の注意点や対処法を徹底解説

大切な服が色落ちしてしまうと、悲しいですよね。ある程度の劣化は仕方ないと分かっていても、気に入っている服は長くきれいに着用したいものです。そこで本記事では、服が色あせする原因や対策を紹介します。色あせしてしまった場合の対処法も併せてお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
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服が色あせする原因
ここでは、服が色あせする主な原因をお伝えします。
紫外線
衣類が紫外線を直接浴びることによって染料の成分が破壊されると、色が抜けてしまいます。また、直接日光に当てなければ大丈夫だと思いがちですが、部屋干しの際も注意が必要です。蛍光灯にも紫外線は含まれているため、長時間部屋干しをしたり、蛍光灯が当たる場所に吊るしっぱなしで保管したりすることは避けましょう。
水に含まれる塩素
水道水に含まれる塩素も、色あせする原因の1つです。洗濯機で衣類を洗う際は水道水を使用しますが、頻繁に洗濯して塩素の化学反応が起こる回数が増えると、徐々に色あせしていきます。
ガス
石油ストーブやキッチンのコンロから出る燃焼ガスや、排気ガスなども、染料の成分を破壊して色あせを促進します。空気の流れが滞っている場所で起こりやすいため、日の当たらないクローゼット内の服が色あせしている場合にはガスによる色あせを疑いましょう。
また、ガスは空気よりも重いため、下に溜まりやすいという性質を持っています。ハンガーにかけていた服が下から上にかけてグラデーションのように色あせしている場合は、ガスの影響を受けていないか収納場所の環境を見直してください。
洗濯時の注意点
衣類を洗濯する際は、裏返しにしてから洗濯機に入れることで、摩擦によるダメージを軽減できます。また、衣類の素材によっては、水洗いをすることで色落ちするものもあるため、洗濯する前に表示を必ず確認しておきましょう。
干し方の注意点
衣類を天日干しする際は、裏返した状態でハンガーにかけ、紫外線の当たる面積をできるだけ減らしてください。また、長時間の天日干しも色あせの原因となるため、乾いたらすぐに取り込み、蛍光灯の光が直接当たらない場所に収納しましょう。
収納する際の注意点
洗濯した衣類を収納する際は、内部の空気が滞留しないように、こまめに換気をしてください。定期的に空気を入れ替えることで、ガスによる色あせを防ぐことができます。
色あせしやすい素材
劣化や色あせが起こりやすい素材は、シルクや綿、麻、ウールなどの自然素材です。ナイロンなどの化学繊維においては、直射日光による品質の変化が、黄ばみを引き起こす可能性があります。
色あせしてしまった服の対処法
思い入れのある服が色落ちした場合、新しい色に染め直すのも1つの方法です。色あせした服を染め直す方法を紹介します。
- 染め直したい服を、水で濡らしておきましょう。
- 80℃のお湯に、あらかじめ溶いておいた服の着色専用の染料を加えて、よく混ぜます。
- 2で作った染め液に服を入れて、1時間ほどよくかき混ぜてください。そのあとさらに1時間放置しましょう。
- 色止め液を加えて30分程度煮込み、色が出なくなったら丁寧に絞り陰干ししましょう。
上記の方法では、全体を染め直すことができますが、狭い範囲であれば、布用の染色ペンを使うのもおすすめです。また上記の手順を難しく感じた方は、専門店で染め直しを依頼する方法もあります。デリケートな素材の服でも受け付けてもらえるケースもあるため、一度相談してみてください。
衣類を正しく扱って、色あせを防止しよう
本記事では、衣類が色あせする原因や対策をお伝えしました。服の色あせは、丁寧に扱うことによってある程度防ぐことができますが、経年劣化によるものは避けられません。服が色あせした場合は、染め直しをするのも1つの方法です。ぜひ本記事の内容を、大切な服を長く着用するためのヒントにしてみてください。